~3日目~
午前中はKLCでの2日目講義です。講師は
Jonathan Tuckey(ジョナサン タッキー)氏です。
キングトーン大学でインテリアデザインを学び、ロンドンとスイスで仕事をされています。インテリアデザインの定義を次のように語られました。
「現存する建物をモデルチェンジする」 つまり新しい機能に対応する建物に変わっていかなければならない。古い建物を壊したくないが、モダンに生きたいので現代的な生活を古い建物に入れ込む。
そしてその例を3つ紹介してくださいました。
その中にコンバージョン(用途変更)のよい例だと思った作品がありました。mews(ミューズ)という馬車が出入りし、馬が入るためにデザインされた家を人が住む家に改装するというものです。とにかく窓が少なくて暗いので、壁面にガラス用いて採光をとったり、天窓を付けたりしていました。
写真は講義で出てきた家とは違うのですが、宿泊していたホテルの近くにある、彼が手がけた物件です。これもmewsです。屋根裏にも窓をとっているのがわかります。
コンバージョンはパフォーマンスが悪いとお金もかかるし環境にも悪いと彼は言いました。理論上は古い建物を壊して建て替えるほうが安いし簡単だけど、そうしないのには訳があるそうです。
まず1つ目は国民性。古いものを大切にしたいとイギリス人は考えます。2つ目は法による規制。民家まで登録建造物に指定され、勝手に取り壊しができないばかりか改造にも許可がいるそうです。
そして午後はKLCからすぐのところにある再開発地域を見にいき、その後博物館をめぐりました。長くなるのでこの続きは次回にします。